キャップカットでモザイクやぼかしを入れる方法

キャップカット(CapCut)

キャップカットでモザイクやほかしを入れる方法を画像付きで解説します。
基本編では動画の1ヵ所にモザイクをかけますが、応用編では動画の複数の場所にモザイクを入れる方法や、動く被写体に対してモザイクを動かして追従するようなやり方について説明します。

キャップカットでモザイクを入れる方法(基本編)

それでは、基本編で一番シンプルな内容の、動画内の好きな箇所に好きな大きさでモザイク(ぼかし)を1つ入れる方法についての解説します。具体的な流れは以下になります。

  1. プロジェクトを新規作成
  2. スマホから映像・画像を指定
  3. はめ込み合成でメインと同じ動画を上に重ねる
  4. 重ねた動画にエフェクトでモザイクを追加
  5. マスクでモザイクのサイズや位置を調整



1と2の手順については割愛します。
もしわからない方は、以下のページを参考にして下さい。



モザイクを入れる方法の具体的な内容としては、同じ動画を重ねて、重なった動画にモザイクをかけ、重なっている動画のモザイク以外の部分は削除(マスク)させることによって、上に重なった動画のモザイク部分だけが表示させないことによって、モザイクのかかった動画となります。

言葉だけではわかりにくいので、実際に順を追って説明します。

はめ込み合成でメインと同じ動画を重ねる


プロジェクトを新規作成で動画(もしくは写真)を選択して、編集画面に動画が読み込まれている状態から解説をスタートします。

その動画(メインの動画)の上に同じ動画を重ねます。

動画を上に重ねる方法は2つあるのでそれぞれ説明します。
おすすめの方法としては、最初に説明する「同じ動画を重ねる方法 その1(コピー)」が手早いく手間がないので良いと思います。

同じ動画を重ねる方法 その1(コピー)

①メインの動画をタップして選択状態にして、メニューバーを横にスライドすると「コピー」があるのでタップします。メイン動画の後ろに同じ動画がコピーされます。
(これは、コピーされた動画が上に重なっているわけではなく、横(後ろ)にコピーされます。つまり同じ動画が2度繰り返される2倍の長さの動画になっています。)


②何も選択していない状態で、メニューバーにある「はめ込み合成」をタップします。


③メニューバーに「はめ込み合成を追加」と表示されますが、そこはタップせずに、メインの動画をタップして選択状態にして、メニューバーに表示される「はめ込み合成」をタップします。
すると、メインの動画の上にコピーした動画が重なります。

(メインの動画ではなく、コピーして横に伸ばした動画のほう選択状態にして、メニューバーに表示される「はめ込み合成」をタップすると、上手く動画が重ならないので注意してください。)


以上で、メインの動画の上に、コピーした同じ動画がピッタリを重なりました。

同じ動画を重ねる方法 その2(はめ込み合成の追加)

①何も選択されていない状態で、編集位置のバーが先頭にあることを確認して、メニューバーから「はめ込み合成」をタップします。続いてメニューバーに表示される「はめ込み合成を追加」もタップします。


②動画を選択する画面になるので、メインの動画と同じ動画をタップで選択して「追加」をタップします。
編集に追加されている動画には「インポート済み」と表示されているので、似たような動画が複数ある時に動画を選ぶ時に参考にして下さい。


③追加された動画がメインの動画の上に重なって配置されます。

ここで1つ注意する点があります。「はめ込み合成を追加」で追加した動画は、重なっていることがわかりやすいように画面サイズが一回り小さく縮小された形で配置されてしまいます。
編集画面やタイムラインで追加された動画をタップして選択して、2本の指を広げるように動かして(ピンチアウトして)サイズを拡大させて、メイン動画とピッタリ合うように大きさを調整します。

重ねた動画にエフェクトでモザイクを追加

重なっている上の動画に「エフェクト」で「モザイク」や「ぼかし」を追加します。

①何も選択されてない状態だと、メニューバーの項目に「エフェクト」が表示されるのでタップして、

「基礎」のタブにある「モザイク」や「ぼかし」をタップして選択し、さらに「✓」(チェック)で決定します。



②動画にエフェクトのモザイクが追加されます。(重なった下にあるメイン動画に)

タイムラインにあるそのモザイクをタップして選択状態にします。タイムラインの動画全体にモザイクの効果が加わるようにエフェクトを伸ばします。

そして、モザイクが選択状態でメニューバーに表示される「オブジェクト」をタップして、どの動画(オブジェクト)にモザイク効果を追加するか選択できます。「はめ込み合成」をタップして選択します。(選択前は、メイン動画にモザイクの効果がかかっている状態です。)

マスクでモザイクのサイズや位置を調整

①上に重なっている動画の全体にモザイクがかかった状態なので、「マスク」(覆いかぶせる)という機能を使って、一部分にのみモザイクをかけた状態にします。

まずは、はめ込み合成で追加された動画が選択されている状態にします。もし選択できてない状態であれば、説明画像の矢印の部分をタップすることで、はめ込み合成した動画を編集することができます。
(今までの流れで作業していた場合は、選択されている状態になっています。)

メニューバーにある「マスク」をタップします。

②いくつか形がありますが、ここでは「サークル」を選びタップします。

丸型にマスクが動画に表示されます。縦横の大きさを調整したり、マスクの位置を移動したり、マスクの境界部分の強弱(ぼかし)を調整したりして、モザイクをかけたい部分に合わせます。

再生ボタンをタップすると、動画を再生することができ、モザイクを動画の中で確認ができます。

決定したら「✓」(チェック)をタップします。
(「✓」をして決定した後でも、再度編集や調整することができます。)


以上がキャップカットでモザイクを入れる基本的な内容となっています。
以下に説明する応用編では、複数の場所にモザイクを入れる方法や、動く被写体に対してモザイクを動かして追従するようなやり方について解説します。

キャップカットでモザイクを入れる方法(応用編 複数個所)

キャップカットでモザイクの入れ方(基本編)では、1カ所にモザイクを入れる方法を解説しましたが、応用編では複数個所にモザイクを入れる方法を解説します。具体的な流れは以下になります。

  1. プロジェクトを新規作成
  2. スマホから映像・画像を指定
  3. はめ込み合成でメインと同じ動画を上に重ねる
  4. 重ねた動画にエフェクトでモザイクを追加
  5. マスクでモザイクのサイズや位置を調整
  6. 3から5の作業を繰り返す

基本的には基本編でやったことを繰り返すだけで、複数個所にモザイクを入れることが可能です。

同じ動画を重ねた後でモザイク効果を追加する選択の時、メインの動画以外にはめ込み合成が2つ表示されますが、一番右の動画が後から追加した動画(重なりの一番上にある動画)です。右のものを選択して、モザイク効果を追加してください。

一番右を選択すると(正しい選択ができていると)、プレビューの動画が画面全体にモザイクがかかった状態のものになります。(重なっている一番上の動画が選択できている証拠です。)

タイムラインは「メイン動画モザイク」と表示されているものが、「画像モザイク」と表示されます。
(画像ではちょうど隠れていて写っていません。表示されている「画像モザイク」は最初に追加したモザイクのタイムラインです。)


以上が、キャップカットで複数個所にモザイクを入れる方法です。参考にして下さい。

キャップカットでモザイクを入れる方法(応用編 動くモザイク)

キャップカットでモザイクを入れる方法(基本編)では、1カ所にモザイクを入れる方法を解説しましたが、応用編ではそのモザイクを動かす方法を解説します。動画ではモザイクをかけたいものが動くことはよくあるので、それに合わせて追従する方法を解説します。具体的な流れは以下になります。

  1. プロジェクトを新規作成
  2. スマホから映像・画像を指定
  3. はめ込み合成でメインと同じ動画を上に重ねる
  4. 重ねた動画にエフェクトでモザイクを追加
  5. マスクでモザイクのサイズや位置を調整
  6. キーフレームでモザイクを動かす

6から解説します。(1から5に関しては、基本編を参考にして下さい)


キーフレームを使うことによってモザイクの位置を動かしたり、モザイクの大きさを調整したりできます。

キーフレームの効果や使い方について知りたい方は、以下のページを参考にして下さい。
参考ページでは文字をキーフレームで動かしています。(今回は文字ではなくモザイクをキーフレームで動かすということです)



はめ込み合成した動画の編集画面で、一番上に重なっているモザイクがかかっている動画を選択状態にします。キーフレームを入れたい動画の位置に再生バーを動かして、キーフレームをタップして追加します。

画像では、動画の初めにキーフレームを追加していますが、キーフレームはモザイクを動かし始める直前の位置で加えてください。そこのタイミングからモザイクが動き始めるということになります。


再生バーを指で動かします。(もしくは再生して進めます。)
サンプルでは画像中央の女性の顔のモザイクがズレてしまいました。
タイムラインのその位置でキーフレームを追加して、メニューバーにある「マスク」をタップします。


マスクの編集画面になるので、位置やサイズを調整します。完了したら「✓」(チェック)をタップしてください。
サンプルではモザイクの位置を左に移動しました。

これによって、このタイムラインのタイミングでは編集した状態(位置やサイズや調整した状態)のモザイクということになり、その前に追加したキーフレームのモザイクの状態から、今の状態のモザイクに変化します。(モザイクの位置やサイズが変わります)

基本的には、①再生バーを動かし、②モザイクがズレたところでキーフレームを追加して、③マスクの位置やサイズを調整しての繰り返しをすることによって、動いたり追従するモザイクができます。

キーフレームを多く入れることによって、より滑らかな動きになります。
モザイクの移動や変化が必要ない個所では、モザイクのサイズや位置を変えていないキーフレームを追加するケースは良くあります。


以上が、キャップカットでモザイクを動かす方法です。参考にして下さい。